健康診断
健康診断
たにがわクリニックでは、労働安全衛生規則に則った定期健康診断・雇入時健康診断の他、生活習慣病・メタボリックシンドロームに着目した特定健診(特定健康診査)や栗東市、草津市のがん検診(肺がん検診、大腸がん検診)などを行っております。また、気になる項目だけにしぼった各種健診セットもご用意がございます。
健康診断は病気の早期発見のみならず、ご自身の健康状態を知り、深刻な病気を予防し、身体的・精神的に健康状態を維持するために有効な手段の一つです。とくに症状がないから大丈夫と思っていても、生活習慣病をはじめとするほとんどの病気は自覚症状がないまま進行していきます。症状が出て気づいたときには重症化していたということがないように、定期的に健康診断を受けましょう。
また、健診結果に関するご相談も承っております。再検査が必要、治療が必要という結果にもかかわらず放置していては健康診断を有効活用しているとは言えません。結果にどう対応していけば良いか分からないという方や、病気に関して疑問のある方も、お気軽にご相談ください。
基本的な身体測定や血液検査、X線検査、心電図検査など、法定健診(労働安全衛生規則)に基づいた内容の一般健康診断です。所要時間は1時間程度です。
『定期健康診断』は、労働安全衛生規則第44条により企業に対し「1年に1回定期的に行わなければならない」と義務付けられている健康診断です。
『雇入時健康診断』は労働安全衛生規則第43条に則り、企業の新規・中途採用時や、個人の方では就職・転職の際などにご利用いただけます(指定検査項目や所定用紙がある場合は、受診時に健診内容のわかるものをお持ちください)。会社(職場)や学校などに提出するための健康診断です。
「定期健康診断A」と「雇入時健康診断」の検査項目はほぼ同じで、以下の通りとなっています。
検査項目 | 定期健診A 35歳および40歳以上 |
定期健診B 34歳以下および36~39歳 |
雇入時健診 | |
---|---|---|---|---|
問診・診察 | ● | ● | ● | |
身体測定(身長・体重・BMI・腹囲) | ● | ● | ● | |
血圧測定 | ● | ● | ● | |
視力検査・聴力検査 | ● | ● | ● | |
胸部レントゲン・喀痰検査(※) | ● | ● | ||
胸部レントゲン | ● | |||
尿検査 | ● | ● | ● | |
血液検査 | 貧血検査 | ● | ● | |
肝機能検査 | ● | ● | ||
脂質検査 | ● | ● | ||
血糖検査 | ● | ● | ||
心電図(安静時) | ● | ● |
(※)喀痰検査は胸部レントゲンで疾病の発見、結核発病のおそれがない場合は省略します。
『特定業務従事者健康診断』は労働安全衛生規則第45条に則り、深夜業や著しく暑熱な場所における業務などの特定業務に従事する方を対象に、6か月以内ごとに1回定期的に健康診断を行うことが業務づけられています。
検査項目 | 特定業務従事者健診A | 特定業務従事者健診C | 特定業務従事者健診B | 特定業務従事者健診D | |
---|---|---|---|---|---|
定期健診Aと同じ | 1年以内に胸部レントゲンを受けている方 | 定期健診Bと同じ | 1年以内に胸部レントゲンを受けている方 | ||
35歳および40歳以上 | 34歳以下および36~39歳 | ||||
問診・診察 | ● | ● | ● | ● | |
身体測定(身長・体重・BMI・腹囲) | ● | ● | ● | ● | |
血圧測定 | ● | ● | ● | ● | |
視力検査・聴力検査 | ● | ● | ● | ● | |
胸部レントゲン・喀痰検査(※) | ● | ● | |||
尿検査 | ● | ● | ● | ● | |
血液検査 | 貧血検査 | ● | ● | ||
肝機能検査 | ● | ● | |||
脂質検査 | ● | ● | |||
血糖検査 | ● | ● | |||
心電図(安静時) | ● | ● |
(※)喀痰検査は胸部レントゲンで疾病の発見、結核発病のおそれがない場合は省略します。
『海外派遣労働者健康診断』は労働安全衛生規則第45条の2に則り、海外に6か月以上派遣する労働者については派遣前後の健康診断の実施が事業主に義務づけられています。
【医師が必要とする際に実施する項目】
腹部超音波検査、尿酸値、B型肝炎ウイルス抗体検査、血液型(ABO式、Rh式)〈派遣前に限る〉、糞便塗抹検査〈帰国時に限る〉
『給食従業員検便』事業場附属の食堂又は炊事場における給食の業務に従事する労働者に対しては、雇入れの際又は配置替えの際に、検便を行わなければなりません(労働安全衛生規則第47条)。
など
その他、特殊健康診断として、『じん肺健康診断』、『石綿健康診断』、『電離放射線健康診断』などがあります。
これらの健康診断に関しましては、別途お問合せください。
生活習慣病を中心として各種健診セットを取り揃えております。ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
糖尿病や高血圧症、脂質異常症などといった生活習慣病の多くは自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行し、心臓や脳、血管などにダメージをもたらします。その結果、ある日突然、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞や脳出血など、命に関わる重篤な疾患を引き起こすことがあり、生活の質の低下や医療費の増大を招きます。
定期的な健康診断は、生活習慣病の予防や早期発見のためには欠かせません。ご自身の健康状態について正確な知識を持ち、適切な健康管理を続けるために生活習慣病健診を上手にお役立てください。
Aセット:生活習慣病を中心に、がん検診(便潜血や腫瘍マーカー)や肝炎ウイルス検査、動脈硬化検査などを含めた充実したセットです。
Bセット:胸部レントゲン、心電図検査、視力・聴力検査を含めた一般的な健診セットです。
Cセット:Bセットから視力・聴力検査を省いたセットです。
Dセット:一般的な診察と尿検査、血液検査のセットです。
Eセット:一般的な診察と尿検査のみのセットです。
検査項目 / 一般健診 |
Aセット |
Bセット | Cセット | Dセット | Eセット | |
---|---|---|---|---|---|---|
問診・診察 | ● | ● | ● | ● | ● | |
身体測定(身長・体重・BMI・腹囲) | ● | ● | ● | ● | ● | |
血圧測定 | ● | ● | ● | ● | ● | |
視力検査・聴力検査 | ● | ● | ||||
胸部レントゲン | ● | ● | ● | |||
尿検査 | 蛋白・潜血・糖 | ● | ● | ● | ● | ● |
尿沈渣 | ● | |||||
貧血検査 | 白血球数・赤血球数・血色素量・ヘマトクリット・血小板数・血液像 | ● | ● | ● | ● | |
肝機能検査 | AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTP | ● | ● | ● | ● | |
総蛋白・アルブミン・総ビリルビン・LDH・ALP・アミラーゼ・CPK | ● | |||||
脂質検査 | 中性脂肪・HDLコレステロール・LDLコレステロール | ● | ● | ● | ● | |
糖尿病検査 | 空腹時血糖・ヘモグロビンA1c | ● | ● | ● | ● | |
痛風検査 | 尿酸 | ● | ● | ● | ● | |
腎機能検査 | 尿素窒素・クレアチニン | ● | ● | ● | ● | |
Na・C1・K・Ca | ● | |||||
肝炎ウイルス検査 | HBs抗原、HCV抗体 | ● | ||||
腫瘍マーカー | CEA・CA19-9・PSAまたはCA125 | ● | ||||
心電図(安静時) | ● | ● | ● | |||
便潜血(糞便中ヒトヘモグロビン測定) (2日法)〈大腸がん検診〉 |
● | |||||
ABI(血圧脈波検査)〈動脈硬化検査〉 | ● |
他にオプション検査もございますので、お気軽にスタッフまでお問い合わせください。
国民健康保険に加入している40~74歳の方を対象に、年1回の特定健康診査(特定健診)が実施されています。この特定健診は、生活習慣病を早い段階から予防することを目的として、メタボリックシンドロームに着目した検査が中心となっています。健診結果で生活習慣病のリスクがある方には、食生活や運動習慣、禁煙といった生活習慣をより望ましいものに変えていくための保健指導が実施されます。自分自身の健康状態を把握するためにも、必ず特定健診を受診しましょう。補助内容の詳細については、市区町村やご加入されている国民健康保険組合などにご確認ください。
対象となる方には加入している国民健康保険組合から受診券(案内等同封)が個別送付されます。受診券と、その裏面の問診票に必要事項をご記入のうえ、保険証と併せて当院にお持ちください。
検査項目 | 特定健康診査 | ||
---|---|---|---|
問診・診察 | ● | ||
身体測定(身長・体重・BMI・腹囲) | ● | ||
血圧測定 | ● | ||
血液検査 | 脂質検査 | 中性脂肪・HDLコレステロール・LDLコレステロール | ● |
血糖検査 | 空腹時血糖・ヘモグロビンA1c | ● | |
肝機能検査 | AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTP | ● | |
尿検査(蛋白・糖) | ● | ||
心電図検査 | ○ | ||
血液検査 | 貧血検査 | 赤血球数・血色素量・ヘマトクリット | ○ |
腎機能検査 | クレアチニン・eGFR | ○ |
〇:詳細な健診の項目で、一定の基準の下、医師が必要と認めた場合に実施します。
75歳以上の後期高齢者医療の被保険者を対象に、年1回の健康診査が実施されています。
お住まいの市町村から受診券が個別送付されます。ただし、すでに糖尿病などの生活習慣病により医師の治療や指導を受けておられる方は受診の必要はありませんので、引き続き受診を継続してください。受診券と、その裏面の問診票に必要事項をご記入のうえ、保険証と併せて当院にお持ちください。
がん検診はがんの予防および早期発見のために重要です。現在、日本ではがんは死亡原因の第1位です。日本人の「2人に1人」はがんになり、「3人に1人」はがんで亡くなります。しかし、早期に発見し適切な治療を受ければ、治る確率も高くなり、治療にかかる費用も時間もおさえることができます。早期のがんは自覚症状が全くないことも珍しくありません。厚生労働省は「40歳以降年に1回」がん検診を受けるように推奨しています。定期的に検診を受け、がんを早期に発見しましょう。また、がん検診の結果、精密検査が必要と診断された場合は、必ず精密検査を受けましょう。
対象:40歳以上の方
内容:問診、胸部レントゲン検査、喀痰検査(対象となる方のみ)
受診間隔:年に1回
対象:40歳以上の方
内容:問診、便潜血検査(2日法)
受診間隔:年に1回
予約制ではございませんが、事前にweb予約を取っていただく方が、スムーズに受診していただけます。本人確認のため保険証をお持ちください。ご加入されている保険の種類や健康診断の内容によって、市区町村や会社(保険組合)から補助金が出ることがありますのでご確認されてからご来院ください。